Xu Zichun 徐 梓淳
Chinese b.1997
Installation/ Reception Views
Artworks

♮No. 24 2025
Sold

♮No. 31 2025
Sold
Xu Zichun 徐 梓淳
Chinese b.1997
中国大陸の腹地に位置する山々に囲まれた雲南省の出身の徐 梓淳は、生まれ育った雲南省での山々の風景を描く。音楽と記憶よりインスピレーションを得て制作を行う徐は、記憶の中に生きる人間である。過去の体験や感情に立ち返り、それらが自分自身に与える影響を観察することが、制作の土台でありきっかけである。記憶とは、徐の精神を支える有機的な存在であり、時間の流れとともに「代謝」し、形を変えながらも自分の内面に息づいている。抽象的な記憶を具象的な形で描き出し、作品として再構築することで作家自身の存在を浮かび上がらせ、「記憶」と「私」の関係を探ることが始まった。記憶がどのように「私」という人格を形成し、忘却されることはどのように新たな形を得て、別の次元に存在し続けるという世界観も、表現の中心にある。記憶の代謝による生まれた形や感情を投射することで、徐は自分自身を見つめ直し、更に深く自己と向き合う旅を続けている。
そして徐の作品では、音階の流れから時間の流れをくみ取る。高低を繰り返した上、「♮」(ナチュラル)に調整して行く音階のように、物質は様々な抑揚を経て中立へと調整されて行くことを雲南省の山々と水平線を『メタファー』に表現される。これは、人生のメタファーとしての「蝶」からも読み取れるものである。
徐 梓淳は、中国雲南省生まれ、神奈川県在住。2015 年広西芸術学院に入学し、2019 年広西芸術学院美術研究科油画専攻第一研究室を卒業。2023 年多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻に卒業。東京芸術劇場 kenzan 2022 に入選 (2022)、神奈川県美術展に入選 (2023)、東京芸術劇場 kenzan 2023 に再び入選 (2023)、FACE 2024 入選 (2024)。PANTA RHEI (MJK GALLERY, 2024)、迷込展(anotherprojecttokyo, 2024)、SUPERCROWDS/ SUPERCOMMUNITY (TANK Shanghai 2024) 、Dear Poem(Appha Contemporary, 2024)のグループ展に参加した。